AI Adoption

作業手順書が更新されない町工場の見直し方

結論

作業手順書が古いまま残るのは、更新の担当者と最新版の置き場所が決まっておらず、改訂を現場に届ける流れがないからです。工程ごとに改訂担当を一人決め、改訂は一か所で行って旧版は引き上げ、作業前に現場が同じ場所で最新版を見る流れにすれば、手順のばらつきは減らせます。

まず結論:手順書を「作る」ものから「届け続ける」ものへ

同じ作業なのに、班ごとに手順が違う。新人に教えるたび、先輩の言い方が変わる。そんな現場の様子に、心当たりのある経営者の方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、人の注意力に頼らず、改訂と周知の流れを一本にすることが出発点です。

ここでは従業員20名ほどの町工場を例に考えます。実在の企業の事例ではありません。

いま何が起きているか

手順書は紙のバインダーとファイルに分かれ、改訂のたびに新しい版が増えました。どれが最新版かを決めた人はおらず、現場には旧版も残っています。

ベテランは自分のやり方で進め、若手は手元の紙に従います。結果として、同じ作業でも手順が揃わず、確認の往復と手戻りが生じます。原因は、現場の意識ではありません。最新版を一か所に置き、改訂を現場に届ける流れがないことです。

どう考え、どう動くか

考え方は、手順書を「作る」ものから「届け続ける」ものへ移すことです。進め方は次の四点です。

  • 工程ごとに、改訂の担当者を一人決める
  • 改訂は一か所で行い、旧版は現場から引き上げる
  • 作業の前に、現場が同じ場所で最新版を見る流れにする
  • 改訂のたびに、変更点を短く周知する

AIは、変更点の要約や周知文の下書きを作る補助に使えます。最初は一つの工程だけで試し、うまく回ってから広げます。

VELAの立場

VELAは、課題という風を受けて進む帆でありたいと考えています。手順書の整理を、経営者が一人で背負う必要はありません。現状の手順書を見せていただき、どの工程から始めるかを一緒に決め、現場に定着するまで航路を共に渡ります。ツールの導入ありきではなく、まず現場の流れを整えます。成果の数値をお約束するものではありません。まず風向きを話していただくところから始められます。

よくある質問

作業手順書は、どのくらいの頻度で見直せばよいですか?
設備・材料・工程が変わったときは、必ず見直す決まりを持つことが大切です。加えて年に一度の棚卸しを入れると、抜けを防げます。
作業手順書の電子化は、何から始めればよいですか?
まず一つの工程を選び、最新版を一か所に集めます。電子化の方法は、その後に現場の使い方に合わせて選びます。
ベテランの頭の中にある手順は、どう手順書にすればよいですか?
作業を一緒に見ながら、手順と理由を聞き取って書き起こします。AIは聞き取りの整理を補助できますが、内容の確認は現場が行います。

その課題、VELAと一緒に航路を描きませんか。

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執筆:佐藤 大和(株式会社ANDROMEDA JAPAN 代表取締役)